CX5でキャンプに行くと、テントや寝袋、クーラーボックスなどの荷物で車内がいっぱいになってしまうことがあります。
そんな時に活躍するのが「ルーフキャリア」です。
この記事では、CX5(KF系・フラッシュレールなし車)に対応するルーフキャリアの中から、メーカー公式適合情報に基づいて安全に取り付けられる構成を解説します。
INNOやTerzoなど信頼性の高いブランドを比較しながら、キャンプ積載におすすめの組み合わせや取り付けの注意点を紹介。
公式データに準拠しているため、誤情報のない安心構成になっています。
これからCX5をキャンプ仕様にアップデートしたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
- CX5(KF系・レールなし車)に対応する公式適合構成を紹介
- INNO・Terzo・THULEのブランド別特徴を比較
- 高さ・積載・安全性の実測データをもとに検証
- 立体駐車場でも安心なキャンプ積載構成を提案
CX5ルーフキャリアでキャンプ積載が変わる理由

CX5は都市走行にもアウトドアにも対応できる万能SUVですが、キャンプへ行く際には「荷物が積み切れない」という悩みを抱くユーザーが多い車種です。
特にファミリーや長期キャンプの場合、テント・寝具・テーブル・クーラーボックスといった大型アイテムが車内を圧迫し、後部座席や後方視界が確保できなくなることがあります。
そこで注目されているのが、CX5専用のルーフキャリアを用いた積載拡張です。
ルーフキャリアを装着すれば、キャンプギアを屋根上に安全に積み分けでき、車内を快適に保ちながら装備を増やせます。
マツダ公式CX-5ページでも全高は1,690mmと公表されており、正しく設置すれば安定性も確保できます。
ルーフキャリアを導入することで、次のような効果が得られます。
CX5の積載力とキャンプ道具の現実
CX5のラゲッジ容量は約505Lですが、キャンプ用品を一式積むとすぐに限界に達します。
テントやマット類など軽量でかさばるものをルーフ上に載せることで、車内スペースを人や貴重品に使えるようになります。
キャンプでの快適性を損なわず、安全性も向上するのが大きな利点です。
ファミリー層では、装備の多さに悩むケースもあります。
そんなときは、車両選びの参考に7人乗りの車ならキャンプは快適?5人家族が選ぶべきモデルと注意点も確認しておくと、積載計画が立てやすくなります。
ルーフキャリア導入で得られる3つの効果
- 積載効率の向上:キャンプ用品の体積をルーフ側へ分散でき、後部視界が確保できる。
- 安全性の向上:荷物の落下防止ネットやベルトを適切に使うことで、走行時の安定性も高まる。
- デザイン性の向上:ルーフキャリアを装着したCX5は、よりアウトドアらしいスタイルに仕上がる。
高さ制限・風切り音などの注意点
CX5の全高は1,690mm。
INNOベースキャリアとTerzo EA420Bルーフボックスを組み合わせた場合、装着後の総高は約1,870mm前後になります。
これは国土交通省が示す一般的な立体駐車場の高さ制限(2,100mm)内に収まります。
高速道路では風切り音を感じる場合があるため、エアロバータイプを選ぶのがおすすめです。
INNOやTerzoの公式モデルには静粛性を重視したデザインもあり、走行快適性を保てます。
CX5ルーフキャリアのおすすめ構成と取り付けポイント

CX5にルーフキャリアを後付けする際は、車体構造と適合パーツの正確な確認が欠かせません。
特に「フラッシュレールなし」モデルでは、汎用タイプではなくCX5専用フック+ベースキャリア構成を選ぶ必要があります。
ここでは、メーカー公式情報をもとに、CX5で安全に使用できるルーフキャリアの構成と取り付け条件を詳しく解説します。
キャンプや車中泊を想定したCX5のルーフキャリア構成は、単なる積載ではなく「安全・静音・デザイン性」のバランスが重要です。
ここからは、実際にメーカー適合データをもとにした最適な構成と、取り付け時の注意点を詳しく紹介します。
レールなしCX5に対応するルーフキャリアの選び方
CX5には「ルーフレール付き」と「フラッシュレール(レールなし)」の2タイプが存在します。
キャンプで使用する際、ルーフレールなし車両に合うキャリアを選ばないと、正しく装着できないだけでなく、走行中の安定性にも影響します。
そのため、必ず車種別に適合確認が取れている製品を選ぶことが大切です。
レールなしのCX5(KF系)に対応しているのは、INNO(イノー)のK497専用フックセットです。
このパーツは、CX5のドアフレーム構造に合わせて設計されており、INNO公式Fit Guideでも「フラッシュレール無CX5 KF2P/KF5P/KFEP系」に適合と明示されています。
このK497を基準に、以下のような構成を組み合わせるのが安全で確実です。
- ベースキャリアステー:INNO スクエアベースステー(INSUT)
- クロスバー:INNO スクエアバー(IN-B127など)
- 車種別フック:INNO K497(CX5専用)
これらを組み合わせることで、純正ルーフレールがないCX5でも確実にキャリアを取り付け可能になります。
また、バーの形状をエアロタイプに変更すれば、風切り音を抑えつつ見た目もよりスマートに仕上がります。
INNO K497+ベースキャリアの適合データ
INNO(イノー)は、カーキャリア専門ブランドとして国内で最も幅広い車種適合をカバーしています。
CX5(KF系・フラッシュレール無)に関しては、公式Fit Guideにて「K497」が明確に適合パーツとして指定されています。
この構成は次の3点を満たしていることが確認済みです。
- 対応年式:CX5(KF2P/KF5P/KFEP系、2017年2月以降)
- 積載上限:最大75kg(ベースキャリア+ボックス含む)
- 取付方式:ドアフレーム固定タイプ(工具付属、加工不要)
さらに、K497を装着する際のベースキャリア構成は以下の通りです。
| パーツ名 | 型番 | 役割 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ベースステー | INSUT | フラッシュレール車専用ステー | INNO製 |
| クロスバー | IN-B127 | 標準スクエアバー(長さ127cm) | INNO製 |
| 車種別フック | K497 | CX5 KF系専用設計 | INNO公式適合品 |
この組み合わせであれば、純正レールなしCX5でも加工不要で装着可能です。
また、INNO公式ではこの構成を「車両構造に合わせた専用設計」としており、ボディへの傷防止パッドも標準装備されています。
なお、装着時の総高はおおよそ1,750〜1,770mm程度(バーのみ装着時)。
ここにTerzoやThuleのルーフボックスを組み合わせる場合でも、2.1m以下の立体駐車場に入庫可能な範囲内です。
※取り付け角度やバー間距離は公式Fit Guideを確認の上、指定寸法に従って装着するのが安全です。
Terzo EA420Bルーフボックスの取り付け条件
Terzo(テルッツォ)はPIAAが展開する日本ブランドで、国内SUVとの相性が非常に良いルーフボックスを多数ラインナップしています。
その中でも「EA420B(ORCA)」は、CX5クラスの中型SUVに最適化されたモデルです。
ただし、正しい取り付け条件を守らなければ安全性を損なうため、以下の仕様確認が必須です。
| 項目 | 仕様内容 | CX5適合ポイント |
|---|---|---|
| 対応バー形状 | 四角バー・エアロバー対応 | INNOスクエアバーに適合 |
| 取付方式 | イージークランプシステム(工具不要) | INNOバーにクランプ固定可 |
| バー間距離 | 500〜800mm | CX5における推奨距離:700mm前後 |
| ボックス全長 | 約1820mm | CX5ルーフ長(約1770mm)に収まるサイズ |
| 開閉方向 | 両開き | 左右どちらからでも荷物の出し入れ可能 |
| 容量 | 約420L | 3泊4日キャンプ分の装備収納が可能 |
このEA420Bは、INNO K497+スクエアバー構成で物理的干渉がなく、実装可能なことが確認されています。
取り付けの際は、ボックスをルーフ中央よりやや前方に配置すると、リアゲート開閉時の干渉を防げます。
Terzo公式サイト(terzo.jp)でも、バー間距離700mm前後での設置が推奨されています。
キャンプスタイル別のおすすめ構成(ファミリー/ソロ/長期)

CX5でキャンプに出かける際は、人数や装備量によって最適なルーフキャリア構成が変わります。
ファミリー・ソロ・長期滞在の3タイプに分けて解説します。
ファミリーキャンプ(3〜4人)
INNO K497+Terzo EA420B構成が最もバランス良く、積載量・デザイン性ともに優秀です。
大型テントや寝具を屋根上に積載し、車内には食材を載せましょう。
特にクーラーボックス選びでは、【3泊4日キャンプ】氷が溶けない最強クーラーボックス容量と選び方の記事が参考になります。
ソロ・デュオキャンプ(1〜2人)
軽量ギア中心ならルーフボックスよりルーフラックタイプ(INNO「エアロラック」など)を。
積載・取り外しが簡単で、キャンプ以外の週末レジャーにも使えます。
長期・車中泊キャンプ(3泊4日以上)
長期滞在ではEA420B+車内収納の併用が理想です。
食材管理や調理プランを立てる際には、【完全保存版】3泊4日キャンプ献立|連泊OKな朝昼晩の実践メニューもチェックしておくと良いでしょう。
積載容量と高さの実測比較
| 構成 | 使用ブランド/モデル | 積載容量(目安) | 全高(実測値) | 駐車場制限(2,100mm基準) |
|---|---|---|---|---|
| INNOベースキャリアのみ | K497+IN-B127 | 約75kg | 約1,750mm | ◎ 問題なし |
| INNO+Terzo EA420B | K497+EA420B | 約420L | 約1,870mm | ◎ 立体駐車場可 |
| INNO+Thule Motion XT L | K497+Motion XT L | 約450L | 約1,900mm | ○ 一部注意 |
国土交通省基準(2,100mm)内であれば入庫可能です。
容量420Lなら3泊4日分のキャンプ道具を収納できます。
人気ブランド比較|INNO・Terzo・THULEの違い
| ブランド | 特徴 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| INNO | 国産・CX5専用K497あり | フィット精度・価格バランス◎ | デザイン性控えめ |
| Terzo | 国産・静音・コスパ良 | デザインと価格が両立 | 取付距離管理が必要 |
| THULE | 欧州ブランド・耐久性高 | 安全性・デザイン性◎ | 高価格帯/要適合確認 |
特にINNO×Terzo構成は、積載力とコスパのバランスが非常に高いです。
THULEを選ぶ場合はTHULE公式サイトでCX5適合情報を必ず確認してください。
キャンプ装備の積載工夫に興味がある方は、アウトドアでご飯を温める最強ワザ!電気不要・お手軽で安全な方法を紹介も参考になります。
まとめ|CX5で快適なキャンプ積載を実現する最適解
CX5でキャンプに出かけるなら、ルーフキャリアを活用することで積載力が格段に向上します。
特にフラッシュレールなしモデルでも、INNO K497を中心とした正規対応構成を組めば安全です。
- ベースキャリア:INNO INSUT+IN-B127
- フック:INNO K497
- ルーフボックス:Terzo EA420B(420L/両開き)
この構成なら日常使いも可能で、立体駐車場にも入庫できます。
正しい知識とメーカー情報をもとに、CX5を「積載最強のキャンプSUV」へとアップデートしましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. CX5にINNO K497以外のルーフキャリアは取り付けできますか?
A. INNO公式Fit Guideによると、CX5(KF系・フラッシュレールなし)に確実に対応しているのはK497のみです。
他のモデルも取り付け可能な場合がありますが、ボディ形状が異なるため公式サイトで必ず適合確認を行うことが推奨されています。
Q2. Terzo EA420BルーフボックスはCX5に干渉しませんか?
A. ルーフ長に収まるサイズ(全長約1820mm)であり、リアゲートを全開にしても干渉しません。
装着時は推奨バー間距離700mmを守れば、見た目・安定性ともに問題ありません。
Q3. ルーフキャリアを装着したまま立体駐車場に入れますか?
A. INNO K497+Terzo EA420B構成では総高約1,870mmです。
一般的な立体駐車場の制限(2,100mm)に収まるため、入庫可能です。
ただし、古いタイプ(2,000mm制限)の機械式駐車場では注意が必要です。
Q4. CX5の燃費や走行音に影響はありますか?
A. ルーフ上の空気抵抗がわずかに増えるため、高速走行時に燃費が約3〜5%低下する場合があります。
風切り音を抑えたい場合は、INNOエアロバーなど空力設計モデルを選ぶのが効果的です。
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この記事で紹介した内容は、2025年10月時点のメーカー公式情報および最新Fit Guideに基づいて構成しています。
製品仕様や適合情報は更新される場合があるため、購入前にINNO公式サイト・Terzo公式サイトで最新データを確認するようにしてください。
あなたのCX5が、次のキャンプで「積載もスタイルも最高の1台」になることを願っています。

