大谷翔平選手の活躍で、ドジャースのチケット人気は凄まじいものがありますね。
しかしその一方で、「急な予定で行けなくなった…でも公式でキャンセルできない!」「チケットをリセールで買いたいけど、偽物や詐欺が怖い…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ドジャースのチケットは現在、「MLB Ballpark」というスマホアプリで管理する電子チケットに完全移行しています。
そのため、日本の「メルカリ」や「チケプラ」といった感覚で売買しようとすると、「チケットが受け取れない」「入場できない」といった深刻なトラブルに直結する危険があります。
この記事では、ドジャースのチケットのリセール(売買・譲渡)に関するあらゆる疑問を解決します。
- 安全な公式・認定リセールサイト(StubHub, SeatGeek)での買い方
- 行けなくなったチケットを安全に売る(出品する)具体的な方法
- 家族や友人にチケットを譲る(転送する)アプリ操作術
- 日本人特有の決済エラー(クレカ問題)の完全攻略法
安全な売買のルールをマスターし、大切な観戦機会やチケット代金を無駄にしないための全知識を、ステップバイステップで徹底的に解説します。
ドジャースチケットのリセールが必須な理由と市場の仕組み

ロサンゼルス・ドジャースの観戦チケット市場、特に大谷翔平選手の移籍以降は、他のMLBチームと比べても特異な状況になっています。
なぜ今、ドジャースのチケットはリセール(二次流通)での入手が必須とまで言われるのでしょうか。まずはその基本的な仕組みと市場の背景を解説します。
なぜ公式(一次)販売では買えないのか
チケットの入手ルートは、大きく分けて2種類あります。
- 公式(一次)販売:
ドジャースの公式サイト(MLB.com)やチームの公式窓口から、定価で直接販売されるチケットです。 - リセール(二次)販売:
公式から一度購入されたチケットが、個人(主にシーズンチケット保有者)によって再販売される市場(二次流通)のチケットを指します。
「公式で買えばいいのでは?」と思うかもしれませんが、ドジャースのような超人気チームでは、公式(一次)販売の時点で良席(バックネット裏や内野前方など)が一般販売に出回ることは極めてまれです。
そのほとんどは、年間契約の「シーズンチケット保有者」によって押さえられています。
そのため、一般販売が開始される頃には、選択肢が非常に限られているのが実情です。
したがって、「座席にこだわりたい」「良い席で観戦したい」と考えるファンにとって、リセール市場の利用は「完売時の最終手段」ではなく、「希望の座席を確保するための主要な選択肢」になっているといえます。
リセール(二次)市場とは
リセール市場とは、シーズンチケット保有者や、都合で行けなくなった個人が、そのチケットを再販売(出品)するためのプラットフォーム(リセールサイト)で形成される市場です。
かつては「ダフ屋」のような非公式なイメージがありましたが、現在のMLBでは、リーグ自体が公式に提携・認定する安全なプラットフォームが確立されています。
この仕組みがあるため、ファンは試合直前でもチケットを入手できるメリットがありますし、売り手は行けなくなったチケット代金を回収できるわけです。
大谷翔平選手がリセール価格に与えた影響
2024年シーズン以降のドジャースのチケット市場を語る上で、大谷翔平選手の移籍がもたらした影響は計り知れません。
この移籍は、リセール市場の価格形成に歴史的なレベルで影響を与えました。
移籍発表直後、リセール市場におけるドジャースのチケット価格は劇的に高騰しました。例えば、2024年シーズンのホーム開幕戦のリセール平均価格は、移籍発表前の約391ドルから約984ドルへと、わずか1週間で152%も急騰したというデータもあります。
レギュラーシーズン全体のホームゲーム平均価格も、約172ドルから約295ドルへと71%上昇しました。
この傾向はシーズン中も続き、特定の日(例:大谷選手のボブルヘッド配布日)には、最低価格帯のチケットでさえ価格が170%以上高騰する(例:51ドルから130ドル以上へ)といった現象も観測されています。
この「大谷翔平ファクター」が示すのは、ドジャースのチケット市場が、もはや通常のスポーツイベントではなく、スーパーボウルのような「プレミアム・イベント市場」の特性を持ってしまったという事実です。
ちなみに、話題となった大谷選手愛用のヘッドホンについては、こちらで詳しく解説しています。

【買う人】ドジャースチケットリセール購入 完全ガイド

ドジャースのチケットが、現在「Eチケット(電子チケット)」へ完全に移行している点は非常に重要です。
入場には、MLB公式のスマートフォンアプリ「MLB Ballpark」の使用が必須となります。
このデジタル化により、信頼性の低い非公式な転売サイトや個人間取引(SNSなど)で購入した場合、偽造チケットや二重販売などで入場できない深刻なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
MLBのチケットシステムにおける「安全性」は、「MLBの公式チケットシステムと連携しているかどうか」でほぼ100%決まります。
安全なリセールサイトは2択!SeatGeekとStubHubを徹底比較
安全性を最優先するならば、選択肢はMLBが公式に提携するプラットフォームに限られます。ドジャースのチケットを探す上で、最も重要な2つのプラットフォームが「SeatGeek」と「StubHub」です。
【公式】SeatGeekの特徴と信頼性
MLBは2023年2月、SeatGeekを「公式チケットマーケットプレイス(Official Ticket Marketplace)」として指定する、新たなパートナーシップを発表しました。
SeatGeekの公式発表によれば、これによりSeatGeekはMLBの「公式」二次流通市場として位置づけられ、ドジャースを含む全30球団のファンがチケットを売買するための主要プラットフォームとなっています。
最大の特徴は、MLBの公式アプリ「MLB Ballpark」とのシームレスなシステム統合です。購入者には「100%バイヤー保証」が提供され、チケットが本物であることと試合への入場が保証されます。
【認定】StubHubの特徴と信頼性
StubHub(スタブハブ)は、長年にわたりMLBのパートナーを務めてきた業界最大手の一つです。
MLBの公式発表でも、StubHubは「認定チケットマーケットプレイス(Authorized Ticket Marketplace)」としての地位を確立しており、MLBによって公式に「ファンが安心して売買できるプラットフォーム」として認められています。
特に日本人ユーザーにとってのStubHubの価値は、日本語によるインターフェースやサポートが提供されている点にあります。後述する決済やアプリ操作のハードルにおいて、言語の壁が低いことは大きなアドバンテージとなるでしょう。
購入者の視点から見れば、「公式」のSeatGeekと「認定」のStubHubは、どちらもMLBの保証が付いた「100%安全な選択肢」であるという点で違いはありません。
【価格比較】手数料ゼロのTickPickは選択肢になるか
もう一つの選択肢として「TickPick」があります。TickPickはMLBとの公式な提携はありませんが、長年の運営実績があります。
最大の特徴は、競合他社が徴収する「購入者手数料(サービス料)」を完全に撤廃している点です。これにより、表示されている価格がそのまま支払う価格となり、価格の透明性が非常に高いです。
信頼性に関する深刻な問題(詐欺や偽造チケットなど)は少なく、レビューも概ね良好です。
ただし、MLB公式・認定ではないため、システム連携の面では一歩劣る可能性も考慮すべきでしょう。最終的な支払総額は、必ずSeatGeekやStubHub(手数料込み)と比較検討することをおすすめします。
安全なチケット購入から入場までの5ステップ
リセールチケットを安全に購入し、当日スムーズに入場するためには、一連のデジタル・プロセスを正確に理解しておく必要があります。
ステップ1:購入プラットフォームの選定
前述の通り、安全性を最優先するならば、選択肢は「SeatGeek」または「StubHub」のどちらかです。
言語に不安がある場合は「StubHub」を、MLB公式の安心感やアプリ連携のスムーズさを重視する場合は「SeatGeek」を選択するのが良いでしょう。
ステップ2:座席の検索と選び方(ディールスコア・眺め確認)
各サイトまたはアプリで「Los Angeles Dodgers」を検索し、希望の日程(対戦相手)の試合を選択します。
スタジアムのマップが表示され、販売中の座席が価格と共に表示されます。座席情報は「セクション(Section)」「列(Row)」「席番号(Seat)」で構成されます。
SeatGeekなどの高機能なプラットフォームでは、AIが価格と眺めの良さを判定する「ディールスコア(Deal Score)」や、その座席からの眺めを写真で確認できる「View From Seat」機能が提供されており、座席選定の強力な助けになります。
なお、複数枚のチケットを一度に購入する場合、SeatGeekやStubHubでは、特記がない限り、購入したチケットがすべて連番(隣同士)であることが保証されています。
ステップ3:決済プロセス
座席を選び、購入プロセスに進むと、日本人ユーザーにとって最大の難関である「決済」が待っています。
日本発行のクレジットカードは、米国のチケットサイトで頻繁に決済エラー(拒否)されます。
この問題の詳細は後ほど「日本人最大の難関!決済エラーとアプリ操作の攻略法」のセクションで詳しく解説しますが、対策として最も確実な方法は、クレジットカード直接決済を避け、「PayPal」や「Apple Pay」などの代替決済手段を利用することです。
ステップ4:MLB Ballparkアプリでのチケット受け取り
決済が無事に完了しても、チケットはその場ですぐに発行されるわけではありません。ここが第二の難関です。
リセールチケットは、購入サイト(SeatGeek/StubHub)と、利用アプリ(MLB Ballpark)という、2つの異なるシステムを介して受け渡されます。
- 購入が完了すると、売り手(出品者)に通知が届きます。
- 売り手は、あなたのEメールアドレス(購入時に入力したもの)宛に、MLBのシステムを通じて「チケット転送(Ticket Forwarding)」の操作を行います。
- あなたのEメールアドレスに、MLBから「(売り手名) has sent you tickets!」のような件名の転送通知メールが届きます。
- メール内の「Access Tickets」ボタンをクリックします。
- これにより、スマートフォンの「MLB Ballpark」アプリが起動(またはインストールを促され)し、チケットの受け取り(Accept)プロセスが完了します。
ここで最大の注意点は、「リセールサイトで使用したEメールアドレス」と、「MLB Ballparkアプリのアカウント作成に使用したEメールアドレス」を、必ず同一のものにすることです。
これが異なると、チケットがアプリに表示されず、現地でパニックに陥る最大の原因となります。
ステップ5:試合当日の入場方法と注意点
試合当日は、準備したスマートフォンを持ってスタジアムに向かいます。
必須の持ち物
- MLB Ballparkアプリをインストール済みのスマートフォン
- モバイルバッテリー(アプリ起動でバッテリーを消費します)
- インターネット接続手段(モバイルWi-Fi、eSIM、国際ローミングなど)
ドジャースタジアムの開場時間は、通常、試合開始の2時間前です。
入場ゲートで、スマートフォンの「MLB Ballpark」アプリを起動し、「Tickets」タブから該当の試合のチケット(バーコードまたはQRコード)を表示し、スキャンしてもらいます。
【最重要警告 1】スクリーンショット・印刷は絶対不可
MLBのデジタルチケットは、不正利用防止のためにバーコードが動的(時間経過で変化する)な技術を使用しています。
そのため、事前に撮影したスクリーンショットや、紙に印刷したものでは絶対に入場できません。必ずアプリ本体を起動し、正規のチケット画面を提示する必要があります。
【最重要警告 2】入場時に通信環境が必須
この動的なバーコードを表示するため、入場ゲートを通過する瞬間、スマートフォンがインターネットに接続されている必要があります。
ドジャースタジアムは無料Wi-Fiを提供していますが、数万人が一斉にアクセスするため接続の保証は一切ありません。スタジアムの目の前でチケットが表示できない最悪の事態を避けるため、必ず自身で通信手段を用意することを強く推奨します。
また、手荷物に関する厳格な規定(Bag Policy)は予告なく変更される可能性が非常に高いです。必ず渡米直前や試合当日に、ドジャースの公式サイトで最新の規定を確認してください。
チケット価格の変動と最安値で買うタイミング
リセールチケットの価格は、試合当日まで常に変動します。
原則は試合直前!価格が下落するメカニズム
一般的なスポーツイベントのリセール市場では、価格は「試合が近づくにつれて下落する」傾向にあります。
主な売り手であるシーズンチケット保有者は、試合当日が近づいても売れ残っている場合、「空席にして無価値になる」よりは「安くても売る」ことを選択します。
このため、彼らは試合直前に価格を下げて在庫を処分しようとします。
ある調査によれば、MLBのチケットは試合当日に購入するのが最も安く、1週間前の価格と比較して平均で25%安くなるという結果も報告されています。
スケジュールに柔軟性があり、特定の座席にこだわりがない場合、試合の24~48時間前、あるいは当日の数時間前まで待つことで、最も安価なチケットを入手できる可能性が高くなります。
例外!大谷翔平選手の関連試合は早期購入が必須
警告です。上記の「直前買い」戦略は、大谷選手が関連する試合(登板日、ボブルヘッド配布日など)や、ヤンキース戦などの人気カードには適用されない可能性が非常に高いです。
これらの高需要ゲームでは、市場のメカニズムが逆転します。試合が近づくにつれて「直前でも買いたい」という需要が「売れ残り」の供給を上回るため、価格は下落せず、むしろ高騰し続けます。
これらの注目試合では、「チケットを確実に入手すること」を最優先にすべきです。良席を確保したい、または売り切れのリスクを避けたい場合は、できるだけ早期に(3~5週間前、あるいはそれ以上前)購入することが推奨されます。
価格アラート機能の活用術
この価格変動の読みは非常に困難ですが、SeatGeekなどのアプリには、特定の試合の価格変動を追跡し、価格が下がった場合に通知を受け取れる「価格アラート(pricing alert)」機能が搭載されています。
希望の試合と予算をあらかじめ設定しておくことで、売り手が価格を下げた最適なタイミングを逃さず購入することが可能になります。
【売る人】ドジャースチケットのリセール出品方法

次に、「チケットを買ったけれど、急用で行けなくなってしまった」という、「売り手」の視点から解説します。
ドジャースのチケットはキャンセル不可!リセールが唯一の手段
まず大前提として、ドジャース(MLB)の公式チケットは、一度購入すると原則としてキャンセル・返金はできません。
そのため、行けなくなったチケット代金を回収する唯一の合法的な手段が、前述の「リセールサイト」での販売(出品)となります。
チケットは誰が売っているのか(シーズンチケット保有者)
ドジャースのリセール市場におけるチケットの主な供給源(売り手)は、ドジャースのシーズンチケット保有者です。
彼らは年間のホームゲーム全試合の座席を確保していますが、すべての試合を観戦できるわけではありません。行けない試合のチケットをリセール市場に出品し、チケット代金の一部を回収しているのです。
彼らがリセール市場の「一次供給」を担っており、プロのチケットブローカーや、都合が悪くなった私たちのような一般ファンがそれに続きます。
TicketmasterやBallparkアプリから出品する手順
チケットを販売(出品)するプロセスにおいて、MLBの「公式」パートナーであるSeatGeekの優位性が明確に表れています。
SeatGeekへのシームレスな連携方法
ドジャース(MLB)のチケット管理システムは、SeatGeekの販売システムと深く統合されています。
- シーズンチケット保有者(またはTicketmasterなどで公式にチケットを購入した人)が、自分の「MLB Ballpark」アプリを開きます。
- 「Tickets」タブから、販売したい試合のチケットを選択します。
- 画面上の「Sell Tickets」ボタンをタップします。
- アプリが自動的にSeatGeekの出品画面に遷移します。
- 販売価格を設定(SeatGeekのAIが推奨価格を提示します)し、出品を完了します。
この「Ballpark App → Sell → SeatGeek」というワンストップの出品フローは、売り手にとって最も簡単な販売手段です。
StubHubでの出品プロセス
「認定」マーケットプレイスであるStubHubも、もちろん出品が可能です。
プロセスはSeatGeekと類似していますが、Ballparkアプリからのワンタップ連携ではなく、StubHubのセラーポータル(販売者用画面)にログインし、販売したいチケット情報を手動で入力または連携設定する必要がある場合があります。
最高値で売るための出品タイミング
リセール市場の価格は需要と供給で決まるため、出品のタイミングが販売価格に大きく影響します。
- ベストなタイミング(売り手市場):
できるだけ早く出品すること。MLBのスケジュールが発表される前年8月から、シーズン開幕前の2月頃までが、最も高値で売却できる「セラーズ・マーケット」とされています。 - セカンドベスト:
シーズン開幕直前(3月頃)。ファンの興奮が最高潮に達し、需要が再び急増するタイミングです。 - 避けるべきタイミング(買い手市場):
試合当日の1ヶ月以内。この時期になると、多くの売り手が「売れ残り」を恐れて一斉に出品を開始します。供給が需要を上回り、価格競争が激化するため、価格は下落傾向に入ります。
価格は常に変動しますので、あくまで一般的な目安として参考にしてください。
【譲る人】MLB Ballparkアプリでのチケット転送方法

「リセールで売る」のではなく、「一緒に行く友人や家族にチケットを渡したい」というケースも多いでしょう。
この「譲渡」も、MLB Ballparkアプリの「転送(Forward)」機能を使って行います。
家族や友人にチケットを譲る(分配する)手順
代表者が複数枚のチケット(例:4人分)をまとめて購入した場合、転送されてきた4枚のチケットはすべて代表者のBallparkアプリに保存されます。
このチケットを同行者に分配(再転送)する手順は以下の通りです。
- 代表者は、自分のBallparkアプリで、分配したいチケットを選択し、「Forward Tickets」をタップします。
- 「Via Email」などを選択し、チケットを送りたい同行者のEメールアドレスを入力して「Send」をタップします。
- 同行者は、代表者から届いた転送メール内の「Access Tickets」リンクをクリックし、自分のアプリでチケットを「Accept(受け取る)」します。
【重要】この時、同行者は、事前に自分のスマートフォンにBallparkアプリをインストールし、代表者が入力したEメールアドレスと同一のアドレスでアカウントを作成しておく必要があります。
なぜチケットの分配(再転送)が必要なのか
入場自体は、代表者がアプリを操作し、チケットをスワイプして全員分のバーコードを順番に提示すれば問題ありません。
しかし、スタジアム内で別行動(一人がトイレに、一人が売店に行くなど)をする場合、セクションの入口などでスタッフから再度チケットの提示を求められることがあります。
この時、チケット(アプリ)を持っていない同行者は自分の座席に戻れなくなる可能性があります。
このため、同行者それぞれが自分のスマートフォンでチケットを管理できるよう、事前にチケットを「再転送(分配)」しておくことが強く推奨されます。
同行者のチケット受け取り(Accept)手順
チケットを譲り受けた(転送された)同行者は、以下の手順でチケットを受け取ります。
- 代表者からチケット転送を知らせるEメールが届きます。(迷惑メールフォルダも確認しましょう)
- メール本文にある「Access Tickets」や「Accept Tickets」といったボタンをクリックします。
- MLB Ballparkアプリが自動的に起動します。
- アプリ下部のメニュータブ「Tickets」または「Wallet」をタップすると、転送されてきたチケットが表示されます。
- チケットをタップし、「Accept(受け取る)」ボタンを押すことで、チケットが正式に自分のアカウントに取り込まれ、手続きが完了します。
日本人最大の難関!決済エラーとアプリ操作の攻略法

日本のファンがドジャースのチケットをリセールで購入する際、言語以外にも特有の技術的な障壁が存在します。
決済エラー!日本発行のクレジットカードが使えない理由
日本人ユーザーが直面する最大の障壁が、決済エラーです。StubHubやSeatGeekで日本発行のクレジットカード(VISA, Masterなど)の番号を入力しても、取引が拒否(Decline)されるケースが多発します。
これはカードの限度額や入力ミスが原因ではありません。
3Dセキュア認証の壁
問題の核心は、日米間のオンライン決済における「3Dセキュア」(本人認証サービス)の実装方式の違いによって引き起こされます。
日本のカード会社はオンライン決済を承認する際、多くの場合、カード会社のサイトへのリダイレクトとパスワード入力、またはSMSで送信されるワンタイムパスワードの入力を要求します。
しかし、多くの米国のチケットサイトは、この日本独自の認証プロセスに対応していません。結果として、日本のカード会社はこれを「不正利用の疑いがある取引」とみなし、決済を自動的にブロックしてしまうのです。
解決策はPayPalまたはApple Payの利用
この問題を回避する最も確実な方法は、クレジットカードの直接決済を諦め、「PayPal」に対応しているプラットフォーム(StubHubやTickPickなど)を選ぶことです。
事前に日本でPayPalアカウントを作成し、お持ちのクレジットカードを紐づけておけば、チケットサイトはPayPalとだけ通信します。PayPalと日本のカード会社間の認証は既に済んでいるため、米国のサイトでもスムーズに決済が完了する可能性が非常に高いです。
同様の理由で、「Apple Pay」や「Google Pay」(TickPickなどが対応)も高い決済成功率を持ちます。
チケットが届かない?Ballparkアプリの落とし穴
決済が完了しても、「チケットがアプリに表示されない」というトラブルが起こることがあります。
Eメールアドレスの不一致問題
前述の通り、これは「リセールサイト(StubHubなど)で使用したEメールアドレス」と、「MLB Ballparkアプリのアカウント作成に使用したEメールアドレス」が異なっている(一字一句違っている)ことが最大の原因です。
必ず、使用するEメールアドレスは完全に統一してください。
もし転送メールが届かない場合は、まず迷惑メールフォルダを徹底的に確認しましょう。特に日本のキャリアメール(docomo.ne.jpなど)は海外からの自動送信メールをブロックすることがあるため、Gmailなどのフリーメールでの登録が推奨されます。
スクリーンショットや印刷が絶対不可な理由
繰り返しになりますが、MLB Ballparkアプリのチケットは「動的なバーコード」を採用しています。
スクリーンショットや印刷では、バーコードが無効と判定され、絶対に入場できません。これは最も厳格なルールの一つです。
スタジアムでの通信環境(Wi-Fi)問題
動的なバーコードを表示するために、入場ゲート通過時にはインターネット接続が必須です。
スタジアムの無料Wi-Fiは、数万人のアクセスが集中するため、接続や通信速度の保証は一切ありません。
「チケットが表示できず入場できない」という最悪の事態はすべて自己責任となります。必ず、ご自身で米国用のeSIMやモバイルWi-Fiルーターなどの通信手段を準備してください。
絶対NG!メルカリやviagogoでのドジャースチケット売買リスク

ドジャースのチケットを探す際、日本の「メルカリ」や、検索上位に出てくる「viagogo(ビアゴーゴー)」が目に入るかもしれません。
しかし、これらのプラットフォームの利用は、非常に高いリスクを伴います。
なぜメルカリや日本のサイトで売買してはいけないのか
メルカリや日本のチケット売買サイト(チケプラなど)は、MLBの公式Eチケットシステム(MLB Ballparkアプリ)と一切連携していません。
これらのサイトで売買が成立したとしても、売り手は「MLB Ballparkアプリ経由で、買い手のEメールアドレス宛に転送する」という手動の作業が別途必要になります。
このプロセスで、売り手が転送を忘れたり、間違ったアドレスに送ったり、最悪の場合、意図的に転送しない(詐欺)といったリスクが発生します。
また、メルカリなどでは、そもそも「電子チケットの転売」自体が規約で禁止されている場合が多く、取引がキャンセルされたり、アカウントが停止されたりする可能性もあります。
日本のプロ野球(NPB)では、不正転売されたチケット自体を無効化する措置が取られることがあり、MLBにおいても同様のリスクはゼロではありません。
viagogoやVivid Seatsを避けるべき理由
viagogoやVivid Seatsといったサイトも、MLBとの公式・認定連携はありません。
隠れ手数料とサプライズ請求
viagogoは、決済直前の最終画面で高額な手数料(Eチケット発行料、税金など)を上乗せする「サプライズ手数料」の手法で国際的に悪名高いです。
チケット未達や入場拒否の深刻なトラブル報告
米国の消費者保護機関(BBB)やレビューサイトには、Vivid Seatsやviagogoに関する深刻な苦情が多数寄せられています。
「試合直前になってもチケットが転送されない」「間違った座席が送られてきた」「カスタマーサポートと一切連絡が取れない」といった内容です。
「日本語対応」を謳っているからといって安易に利用すると、数万円のチケット代と渡航費全体を失うリスクを負うことになります。
リセールが不安な方へ!最も安全なJTB観戦ツアーという選択肢
ここまでドジャースのチケットリセールについて解説してきましたが、正直、「なんだか難しそうだな…」と感じた方もいるかもしれません。
リセール市場のデメリット(価格高騰・英語対応)
SeatGeekやStubHubは安全ですが、デメリットもあります。
- 大谷選手の人気により、リセール価格は定価より遥かに高騰しています。
- 決済エラーやアプリ操作など、日本人特有のハードルが存在します。
- 万が一トラブル(試合中止、転送ミスなど)が発生した場合、基本的に英語での問い合わせと交渉が必要になります。
「高額なリセールチケットを買ったのに、決済エラーで買えなかったらどうしよう」「現地でアプリが動かなかったら…」という不安は当然です。
JTBを選ぶメリット!日本語対応と絶対的な安全性
もし、あなたが価格変動のリスクを一切負わず、英語の不安もなく、「絶対に安全・確実に」ドジャースの試合を観戦したいと考えるなら、リセールサイトではなく、日本の旅行代理店が提供する公式の観戦ツアーやチケット手配サービスを利用するのが最も賢明な選択です。
特にJTBのような大手旅行会社は、球団やリーグと正規の契約を結び、観戦チケットを枠(在庫)として確保しています。
リセール(二次流通)ではなく、公式ルート(一次流通)のチケットであるため、偽造や入場拒否のリスクはゼロです。
JTBを選ぶ最大のメリット
- 絶対的な信頼性: 100%本物の公式チケットが保証されます。
- 完全日本語サポート: 申し込みから万が一のトラブル時まで、すべて日本語で対応してもらえます。
- 価格の透明性: リセール市場のような時価(価格変動)ではなく、固定価格(またはツアー料金)で提供されます。
- 手間の削減: 面倒な決済エラーやBallparkアプリの操作不安から解放されます。
費用はリセールサイトで最安値を狙うより高くなる可能性はありますが、「安心」と「確実性」を日本語で買うコストだと考えれば、特に初めての現地観戦や、大切な旅行にとっては、非常に合理的な選択肢といえるでしょう。
ドジャースのチケットリセールに関するFAQ
ドジャースのチケットのリセールに関して、特に多く寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q. ドジャースタジアムのチケットはキャンセルできますか?
A. いいえ、できません。
ドジャース(MLB)の公式チケットは、一度購入すると、天候による試合中止などの例外を除き、原則として購入者都合でのキャンセル・返金は一切できません。
そのため、行けなくなった場合は、本記事で解説した「リセールサイトでの販売(出品)」が、チケット代金を回収する唯一の手段となります。
Q. チケットのリセール(出品)はいつからできますか?
A. 詳しいタイミングは購入元やチケットの種類によりますが、一般的にシーズンチケット保有者は、MLBのスケジュールが発表される前年8月頃から出品を開始することがあります。
一般のファンが購入したチケットを出品する場合も、Ballparkアプリにチケットが反映され次第、アプリ内の「Sell」ボタン(SeatGeek連携)などから出品が可能になります。
Q. 購入したチケットが連番(隣同士)か確認する方法は?
A. SeatGeekやStubHubなどの主要なリセールサイトでは、2枚以上のチケットを一度に購入する場合、特記(例:「Piggyback(肩車席)」「Split(分離席)」など)がない限り、購入したチケットはすべて連番(隣同士)であることが保証されています。
購入確定前の画面で、座席番号(例:「Seat 1, 2」)や、サイトの保証(Guarantee)に関する記載を確認するとより確実です。
Q. 入場時に必要な持ち物は何ですか?
A. 以下の3点は必須です。
- MLB Ballparkアプリをインストール済みのスマートフォン
(チケットそのものです。スクリーンショット不可) - モバイルバッテリー
(アプリの起動や通信でバッテリーを想像以上に消費します) - インターネット接続手段
(eSIM、モバイルWi-Fi、国際ローミングなど。スタジアムのWi-Fiは信頼できません)
まとめ:ドジャースのチケットリセールは公式提携サイトの利用が必須
ドジャースのチケットのリセール(売買・譲渡)は、MLBのシステムを正しく理解すれば、安全に行うことが可能です。
今回の記事の重要なポイントをまとめます。
- ドジャースのチケットは「MLB Ballpark」アプリが必須の電子チケットである。
- 安全な購入先は「公式」のSeatGeek、または「認定」のStubHubの2択。
- メルカリやviagogoは、入場拒否や高額手数料のリスクがあり絶対に避けるべき。
- 日本人最大の壁「クレジットカード決済エラー」は、PayPalを利用すれば回避できる可能性が高い。
- 行けなくなったチケットは「キャンセル不可」だが、Ballparkアプリからリセール(出品)が可能。
- 友人に譲る(転送)際も、Ballparkアプリの「Forward」機能を使う。
- リセールのリスクや英語対応が不安な場合は、JTBの公式観戦ツアーが最も安全で確実な選択肢である。
無事にチケットを手に入れたら、観戦当日の準備も楽しみの一つですね。ドジャースタジアムでの応援に欠かせないキャップ選びについては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
正しい知識を身につけ、安全にチケットを確保し、ドジャースタジアムでの最高の観戦体験を楽しんでくださいね。

